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2009年10月08日

走っても転んでも大丈夫

滋賀県サッカー協会の主導で、保育園の園庭や民間スポーツ施設のグラウンドを土から芝生に変える取り組みが広がっている。

芝を短期間で育てる手法を取り入れており、実際に出来上がった緑一面のグラウンドを前に、施設管理者らは満足げだ。

まだ土のグラウンドが主流の日本だが、協会の担当者は「芝生が当たり前になるようにしたい」と、さらなる普及を目指している。


芝生化は、保育園や幼稚園、民間スポーツ施設など20カ所以上が4月中旬から順次取り組み始めた。
当初は15カ所でスタートし、参加施設が徐々に増えた。

鳥取市のNPO法人「グリーンスポーツ鳥取」(ニール・スミス代表)が提唱する「鳥取方式」と呼ばれる手法で早期養生に成功し、多くの施設が3カ月ほどで緑のグラウンドを手にすることができた。
同方式は、小型ポットで45日間ほど育てた苗(ポット苗)を田植えの感覚で植える手法。
植え込みから約2カ月で緑が一面に広がっていく。


「これまでグラウンドで遊ばなかった子どもたちが今はサッカーをするし、でんぐり返しもする」。
園庭400平方㍍を芝生にシフトした近江八幡市の「金田東保育所」の増田克彦所長は芝生化による変化をこう話す。
720平方㍍を芝生化した愛荘町の秦川保育園の浦部善弘園長は「毎朝6時半に幼稚園に来て芝生の状況を確認している」という。
軟らかい芝の上では走り回って転んでも、けがをする可能性は低く、園長は「園庭の安全が確保され、ありがたい」と話す。

一方、肥料や水まきが不十分など環境が整わないと思い通りに育たない場合もある。
ただ、使用する苗はティフトンという強い成長力を持った種類のため、一度失敗しても苗自体が駄目になるわけではないという。
県サッカー協会の松木栄一郎副会長は「何度もトライすることが大事」と話している。


毎日新聞より

投稿者 trim : 2009年10月08日 16:37