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2009年11月20日

ペレットストーブ

秋田県大館市は今冬、市の施設に環境に配慮した燃料といわれる木質ペレットストーブを90台設置する。

間伐材や林地残材などの木質系バイオマス利活用の一環で、市は地球温暖化防止対策に向け、一般家庭への普及啓発にも役立てたいとしている。

設置されるペレットストーブは、更新時期を迎えた石油ストーブを切り替えて導入。
国の地域活性化・経済危機対策臨時交付金約4,000万円で購入した。

田代総合支所や公民館、学校、体育館など計18施設に、場所に応じて4つのタイプをすでに85台設置。
さらに今月中に5台を取り付ける。

同市は本庁舎のペレットボイラーに加え、2008年12月に市長室や市民ホール、議会第1委員会室、田代・比内両総合支所に計5台のペレットストーブを設置しているが、今回のように広範に各施設に設置するのは初めて。

全体のペレット消費量はひと冬あたり約130㌧でストーブ1台あたり1,500㌔と試算。
二酸化炭素の排出削減量は約162㌧、1台あたり1,868㌔と見込んでいる。
燃料の製造能力は月産200㌧あり、今回のようにストーブを大量に設置した場合でも十分調達できるという。

ペレットストーブは石油ストーブに比べて本体価格やランニングコスト面で割高だが、市地域振興課は「何といっても環境に優しいのが大きな特徴。
ペレット燃料化を推進し、公共施設のほか一般家庭への普及の足がかりとしたい」としている。【田村彦志】


毎日新聞より

投稿者 trim : 2009年11月20日 14:33