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2009年12月18日

サトウキビ由来のペット

日本コカ・コーラは17日、サトウキビ由来の素材を最大30%使用した新ペットボトル「プラントボトル」を、来年3月から「爽健美茶」など3種類の飲料製品に順次、採用すると発表した。

サトウキビから砂糖を精製する工程でできる副産物である「糖蜜」をペット樹脂に転換して使用。

植物由来素材を使ったペットボトルの製品化は国内で初めて。
環境対策への貢献をアピールし、飲料製品のブランド価値向上につなげる。

この日、都内で会見した魚谷雅彦会長は、新ボトルの導入がコカ・コーラグループ全体の取り組みの一環であることを表明。
そのうえで「持続可能な社会の実現に向けて、グループ全体で世界的なリーダー企業を目指す」と強調した。

同社は新ボトルを採用した飲料製品として、混合茶飲料「爽健美茶」「爽健美茶 黒冴」(500・350㍉㍑)、4月12日からはミネラルウオーター「い・ろ・は・す」(520・280㍉㍑)を発売する予定だ。


同社の試算によると、新ボトルを3製品に導入することで、年間で2,045㌔㍑相当の原油使用量の削減効果を見込む。
合わせてペットボトルの製造過程でも、石油素材を植物由来素材に置き換えることで二酸化炭素排出の削減効果も期待できるという。
さらに3製品導入後は、効果を検証しながら、他の製品にも新ボトルの導入を検討する。

同社は今年に入り、2月に国内最軽量となる38㌘の2㍑ペットボトルをミネラルウオーターに導入。
その後、5月には国内最軽量の12㌘の520㍉㍑ボトルを開発し、「い・ろ・は・す」に採用するなど、ペットボトルの軽量化を推進してきた。
こうした環境に配慮した取り組みが消費者の評価を受けて、製品の知名度が向上。
とくに「い・ろ・は・す」は発売後183日で2億本を突破するなど、販売面でも高い効果を上げている。

コカ・コーラグループではプラントボトルの導入を世界的に推進していく計画で、すでにデンマークでは炭酸飲料に導入済み。
今月からはカナダ西部で一部の飲料に使用される予定だ。


フジサンケイ ビジネスアイより

投稿者 trim : 2009年12月18日 14:48