« 環境関連条例 | メイン | 農商工連携 成功例を紹介 »

2010年04月06日

植物油でディーゼル発電

日立造船は植物油を燃料にしたディーゼル発電システムを開発し、受注活動を始めた。

非食用のエネルギー作物として注目される「ヤトロファ」の油やてんぷら油などの廃食油を、特殊な前処理を経て発電用燃料として活用する。

化石燃料に依存しない環境配慮型の発電システムとして、工場やビル向けに売り込む。
価格は5億~10億円程度になるとみられる。

国内外から調達した植物油を燃料として使えるようにする。

ヤトロファなどの植物が持つねばねばしたガム質を遠心分離した後、エンジンの金属部を傷める恐れのある酸性の物質を特殊な触媒などを使い取り除く。

バイオエタノールのように複雑な精製過程が不要となり、A重油と同等レベルの価格でディーゼル発電が可能になる見通しだ。

ただ燃料となる廃食油は国内では廃棄物として扱われるため、行政と連携した回収が難しい。

ヤトロファなどの国内栽培も普及しておらず、当面は商社と提携し、これらの燃料を中国など海外から輸入する仕組みを整える。

新システムを含む新エネルギー事業の売上高を2016年にも約80億円にするのが目標だ。


日経産業新聞より

投稿者 trim : 2010年04月06日 11:43