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2010年06月07日

月間3,000㌧のカレット製造

ガラスびんカレット商の昌平(兵庫県尼崎市)は、事業所や自治体との引き取り契約を拡大、生産拠点の播磨事業所(兵庫県播磨町)では、月間3,000㌧のカレット製造を展開する。

原料の調達先は事業系の分別びんや自治体の収集びんで、約9割を自治体収集のびんが占める。

指定法人や随意契約を合わせると約50の自治体と契約を結ぶ。

全体の約40%が白色、50%が茶色、10%がその他・雑色。

製造した色付きのカレットは、道路舗装材や埋め戻し材などに利用し、白色びんは再び、びん原料として利用される。


播磨事業所は約2,000坪の敷地面積に、約1,000坪のストックヤードと処理棟で構成される。

再資源化処理設備は4ラインで、1時間当たり45㌧の処理能力を持つ。

搬入されたびんは、手選別で異物を除去し、色別に破砕する。

その後、処理棟に搬入され、鉄・アルミ・ラベル・陶磁器・ステンレスを各選別装置で取り除く。

徹底した選別作業により高品質化を図り、付加価値を高める。


兵庫県下の自治体と協力しドラム缶に市民がびんを投入し、昌平が月に一度、ユニック車で回収する仕組みも構築した。

現在、自治体と連携し排出者意識の向上を図り、カレット品質の安定に努めている。
分別の状態が悪い時は、すぐに自治体に連絡し、地域住民に周知している。


2010年度の日本容器包装リサイクル協会の入札では、無色2,366㌧、茶色2,219㌧、その他の色1,489㌧を落札した。

近年では、ガラス製造メーカーから排出される切れ端を原料として受け入れ、既存のラインでカレット化する事業も開始した。


循環経済新聞より

投稿者 trim : 2010年06月07日 11:35