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2010年07月26日

海藻がバイオ燃料の原料に

東北大学と東北電力は共同で海藻から効率よくエタノールを生産する技術を開発した。

化石燃料の代替として開発されたが、食糧由来のバイオマス燃料化「バイオエタノール」とは基本的な考えが違う。

バイオ燃料は当初、米国でトウモロコシや大豆など農業資源が利用され食料価格が急激に高まり、途上国の食糧高騰を生じさせた。

アフリカなどで食糧が入手困難になり国際問題にもなった。

海藻(褐藻)は世界の沿岸海域に生息し、その生産量は熱帯雨林の生産量に匹敵するといわれる。

食糧と競合する可能性が低いバイオマスだ。

海藻からのバイオエタノール生産は、構成成分が陸上植物と大きく異なり、これまでも研究も実用化もされていなかった。


海洋でもっとも生産量の多い大型海藻を利用してバイオ燃料化することができ、発電所に流入する海藻類なども有効利用ができるようになった。

しかも海藻全般を対象にしたことから、日本国だけでなく海に面したさまざまな国のエネルギー問題に貢献する可能性を持つ。

まさに「海藻」の価値を高め「ごみを宝」にした技術だ。


循環経済新聞より

投稿者 trim : 2010年07月26日 16:47