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2010年08月25日

えっちゃん飛来

福井県 西川一誠知事が県内でのコウノトリ放鳥に意欲を示したことについて、兵庫県豊岡市の県立コウノトリの郷公園から飛来したコウノトリ「えっちゃん」が107日滞在した実績のある越前市では、歓迎の声が上がった。

コウノトリが生息できる豊かな生態系づくりが前提となるため、実現には住民を巻き込んだ幅広い取り組みが必要となりそうだ。

コウノトリは特別天然記念物で、豊岡市から幼鳥などを運んできて育てて放鳥するにも、文化庁への現状変更許可申請が必要だ。

文化庁記念物課は「豊岡市の例をみても、コウノトリが生息できる環境整備には相当な年月がかかる。予算措置など福井県から具体的に聞いてみたい」としている。

豊岡市で集中して飼育している現状については、「危険を避けるためにも、飼育場所は分散させた方がいい」という考えという。

越前市農政課の担当者は「生態系の頂点にいるコウノトリが空を舞うのは、自然豊かな環境の象徴で、それは人間にとっても良い環境のはず。昔ながらの生き物がいる地域であることを喜び合えるよう、環境整備を進めたい」と話した。

同市で環境問題の啓発活動をしている市エコビレッジ交流センター指導員、野村みゆきさん(51)は「豊岡市のようにコウノトリを育てて放鳥できたらいいねという声は、以前からあった」と、声を弾ませた。

多くの生物が暮らし、コウノトリが舞い降りてこられる水田作りの重要性を子どもたちに伝えてきただけに、「ドジョウ、カエルなど生き物が暮らせる環境を取り戻したい」と話した。
【安藤大介、高橋隆輔】


毎日新聞より

投稿者 trim : 2010年08月25日 16:37