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2010年09月11日

『シブすぎ技術に男泣き!』

東京の下町などで高い技術を持って日本のものづくりを支える技術者を描いた異色のコミックエッセー。

今年1月に発売され、9月1日現在で13万7千部を売り上げた。

日本のものづくりを支える町工場といっても、実際どんなことをやっているのかは、関(かか)わっている人でないとほとんどわからない。
本著は中小企業や町工場で働くエンジニアや職人の理想や意地が描かれている。


「六角レンチの回し方でそいつが何年目かわかる」
「設計はおもいやりだ」
「掃除や片付けができねぇ奴は必ずケガをする」

その分野のプロが発する言葉がなんとも味がある。

著者は約10年間、エンジニアとして半導体製造装置やゲーム機などの設計開発に携わってきた。
平成12年に漫画家としてデビューしたものの、売れなかったため、関東近県の町工場でアルバイトや派遣として働いた経験も持つ。
その体験が漫画に生かされたわけだ。


日の目をみないで倉庫行きになってしまう機械。
それでも情熱をもって働く職人たち。
著者は「技術者の仕事とは見えないトコロにあり、男たちの魂…私はそれを伝えたいのです」と、自己紹介で語っている。

編集を担当した中経出版編集部の大田原恵美さん(32)は、予想外の売れ行きに驚きを隠せない。
「売れ行きには正直びっくりしています。渋くないくらいの数字になってしまいました」と笑う。

購読者の6、7割は男性というが、編集部には「中小企業で働く人のことがよくわかった」などと、女性からのメールも数多く届いているという。
おもしろいことに、町工場が多い川崎市内の書店で断トツに売れているそうだ。
近々続編も発売するという。


産経新聞より

投稿者 trim : 2010年09月11日 19:05