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2011年07月26日

「エコ」「メタボ」新語2,000例

東日本大震災を機に首相官邸の記者会見で手話通訳がつくなど、「手話」に改めて注目が集まる中、全日本ろうあ連盟が14年ぶりに改訂、発行した手話辞典が「使いやすい」と関係者の間で話題だ。

「インターネット」や「メタボリック症候群」など、新しい手話約2,000例を追加収録。

イラストが豊富で初心者でも学びやすいとして、学校関係者や自治体から問い合わせが相次いでいる。

改訂されたのは「新日本語-手話辞典」。
平成9年の発刊当時は、例文と手話のイラストが対応した画期的な辞典として評判を呼び、優れた言語学・日本語学の研究に贈られる新村出(しんむらいずる)賞を受賞。
これまでに4万部を売り上げた。

今回の改訂で約2,000例を追加し約1万の会話例を収録。
特に「インターネット」「エコ」「メタボリック症候群」など、近年使われるようになった外来語や医療用語、スポーツ用語などを充実させた。

「インターネット」は、「イ」を示す手の動きを回転させてネットワークを表現。
「メタボリック症候群」は、「代謝」と「症候群」という動作を組み合わせ、「シンクロナイズドスイミング」は、逆立ちして足を開いたり閉じたりする動きを手で表現している。

編集委員で監修も担当した梅花女子大の米川明彦教授(56)は「同じ『切れる』という言葉でも、『期限が切れる』と、『かっとなって切れる』では全く表現が異なる。手話は単語だけ知っていても使えないが、この辞典は例文が豊富なのでこれから学ぶ人にも役立つ」と話す。

発売元の中央法規出版(東京都)によると、「情報バリアフリー」に関心を寄せる自治体や、福祉の授業に活用したいとする学校関係者から問い合わせが相次いでいるという。

米川教授は「役所や病院などいろんな所で、手話を使う人が少しでも増えてくれれば」と話している。

産経新聞より

投稿者 trim : 2011年07月26日 19:25