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2011年12月08日

冬場のピークは2回!


節電の呼びかけが幅広く行われた今夏は、電力に関しては大きなパニックもなく乗り切れた。

しかし、気がつけば季節は冬に。
暖房などで大きく電力を消費しがちなこの時期、我々はどのような心構えをしておくべきなのだろうか?

「夏の場合は、気温が最も高くなる午後の時間帯に、電力消費もピークを迎えましたが、冬は9~11時前後、夕方近くと、ピークの時間帯が2つあります。まずはその2つの時間帯に、電力を極力使わないことを心がけましょう」(節約アドバイザー・矢野きくの氏)

「冬は一日を通して気温が低く、日没も早いため、ピークの時間帯以外でも、照明や暖房などを中心に、電気使用量が多くなりがちです。その意味では、夏以上に節電の努力が必要とも言えます」(環境経営戦略総研・村井哲之氏)

また金銭的な面から考えても、我々は今冬以降、さらなる節電を迫られることになりそうだ。

「東京電力などでは、燃料価格の変動に応じて、毎月の電気料金を調整する『燃料費調整制度』を導入しています。その燃料費が、震災後以降、上がり続けていました。円高により燃料調達費が下落し、来年1月の標準家庭の電気料金は今年12月から値下げすると発表もありましたが、それでも、今冬の一般家庭の電気料金は、昨年比で10%ほど値上がりしそうなんです。つまり、今夏の目標だった15%の節電を継続しても、電気料金は以前とほとんど変わらないんです。すべての電気利用者が、太陽光発電の余剰電力の買い取り費用を負担する『太陽光発電促進付加金』の制度も本格始動しており、今後も電気料金の値上がりは続くでしょうから、家計のためにも節電が必要なんです」(村井氏)

1kWhあたりの電気料金が上がっていることは、意外と知られていないが、それが10%近くとなれば、節電はお得になるどころか、損をしないための対策になってしまうかもしれない。

■矢野きくの氏
家事アドバイザー・節約アドバイザー。
All About「節約」ガイド。暮らしの効率化、家庭の省エネなどを専門に各種メディアで活動。著書に『幸せな時間とお金を生み出す! シンプルライフの節約リスト』など

■村井哲之氏
環境経営戦略総研代表取締役社長。
環境プランナー。
環境経営・コスト削減の専門知識を生かし、講演や各種メディアへの出演等でエネルギーコスト対策、節電アドバイスなどを行う。
著書に『エコ節電の教科書』

週刊SPA!より

投稿者 trim : 2011年12月08日 22:14