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2012年03月01日

機密書類をリサイクル

リサイクルの拓琉金属(沖縄県浦添市、古波津清正社長)は29日までに、機密書類の処理業務で、安全性を確保した上で破砕した紙を完全にリサイクルする仕組みを導入し、新たな事業として力を入れている。

同様の仕組みは全国的に進んでいるが、沖縄県内での導入は初めてという。

拓琉金属は同事業で年間売上高1千万円を目指す。

全国情報セキュリティ&リサイクルネットワーク(JSR‐NET、東京)が全国的に運営する仕組みで拓琉金属は2010年にJSR‐NETに加入し、豊見城市豊崎の工場内に専用の施設を整備、昨年11月から本格的に稼働した。

仕組みは
(1)豊崎工場内でしか外せない専用の鍵が付いたケースを使用し要望に応じて回収
(2)機密性の高い専用の箱(セキュリティーボックス)を貸し出し定期的に回収
―の2通りの方法で、各事業者が保管する機密書類を集荷する。

処理担当者は教育を受けた専任の作業員で、工場内の処理専用施設へは指紋認証で立ち入りするほか、防犯カメラを設置。
施錠した施設内で開封や分別作業、大型破砕機での破砕を行うなど安全対策を徹底している。
破砕された紙片は製紙会社に搬送しリサイクルしている。
現在、IT(情報技術)企業など10社にセキュリティーボックスを貸し出している。
同ボックスは大(収容量120キロ)、中(同80キロ)、小(同60キロ)がある。

県内では自社でのシュレッダー処理や焼却が一般的だという。
拓琉金属の古波津清晴管理部長は「定期回収は効率的に機密書類を処分したい企業の期待に応えられる。リサイクルにつながり環境にもいい」と話した。
【謝花史哲】

琉球新報より

投稿者 trim : 2012年03月01日 13:40