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2012年03月31日

明治大学の産学連携センターが完成

ベンチャー企業支援や中小企業との交流を図る「明治大学地域産学連携研究センター」が、川崎市多摩区の同大生田キャンパス隣接地に完成した。

4月から本格的に運営を開始する。
質量分析装置など高度な設備を導入。

再生エネルギーなどの分野で、大学の知的資源も生かした「川崎発」の新産業創出を目指す。

施設は地上3階・地下1階建てで、延べ床面積は約2,400平方メートル。
「テクノロジーインキュベーション室」10室と「試験分析・試作加工装置室」4室を用意したほか、ミーティングや商談に利用できる会議室、製品や技術をPRする展示ブースも設けた。
また、屋上に連絡橋(長さ約35メートル)を設置し、キャンパスとの間を行き来できる。

インキュベーション室は、県内を中心としたエレクトロニクスやバイオといった分野のベンチャー企業などに貸し出し、資金調達や販路開拓の支援を行う。
現在1社の入居が決まっているという。
装置室には、半導体や金属材料の表面に微細加工ができる「マスクレス露光装置」や、ガス状化合物の元素・質量分析ができる装置など8台を整備。
装置を操作する際は、スタッフからサポートを受けられる。

29日には関係者や施設利用予定者らを招いた内覧会が行われ、坂本恒夫副学長は「施設を足がかりに理工学部や農学部とも共同研究を進めるなど、大学を大いに活用してほしい」とあいさつ。
同センターの担当者は「大学の知的資源や施設を効果的に使って、地域の産業を発展させてほしい」と話している。

同センターは、残る9室の入居者を募集している。
室料などの問い合わせは、同大生田研究知財事務室電話044(934)7606。

カナロコより

投稿者 trim : 2012年03月31日 14:26