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2012年04月07日

二条城のLED灯籠点灯

京都市と日立造船(大阪市)などは、紙ごみと生ごみの混合物から、ガソリンの代替燃料となる純度の高いバイオエタノールを抽出することに全国で初めて成功した。

6日、バイオエタノールを燃料に使って発電機を動かし、世界遺産・二条城(中京区)の発光ダイオード(LED)灯籠(とうろう)を試験点灯させた。

市と同社、熊本大は、ごみから抽出したバイオエタノールの事業化を図るため、平成23~24年度の計画で環境省の「環境研究総合推進費補助金」を活用した「都市油田発掘プロジェクト」を実施。
西部圧縮梱包(こんぽう)施設(西京区)の実証プラントで先月から試運転を始めている。

試運転では、市内の小学校や大学から出た紙ごみと生ごみ(計約500キロ)を7対1の割合で混合。
水や酵素、酵母を加えて糖化・発酵させ、蒸留してバイオエタノール(約35リットル)に変換することに成功した。
純度は99・5%という。

この日夕、先月からライトアップされている二条城の東大手門付近で、このバイオエタノールを燃料に使った発電機で灯籠12基を点灯。
約15分間、優しい光が一帯を照らした。
点灯のスイッチを押した門川大作市長は「ごみのリサイクルで環境への負荷が少ないまちづくりができる。商業化に向けて取り組みたい」と話した。
7日午後6時半~7時半にも点灯させる。

市は今後、バイオエタノールの製造実験を本格的に実施。
紙ごみと生ごみの混合割合や酵素、酵母の改良を重ねて低コスト化を図り、実用化を進める方針。

産経新聞より

投稿者 trim : 2012年04月07日 14:39