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2012年06月30日

野球部員が育てた野菜

神奈川県立足柄高校(南足柄市怒田)のグラウンドの片隅にある、野球部員らが丹精込めて手入れをした菜園が収穫期を迎えている。

土づくりから指導しているのは、同部の森崎雅敏監督(59)。
来春に定年を控えており、7月8日から始まる全国高校野球選手権神奈川大会に臨むのは、ことしで最後になる。
選手と菜園 の“実り多き夏”を心待ちにしている。


バックネット裏の1坪ほどの囲いの中には、選手らが植えたキュウリやナス、ミニトマトなどの夏野菜が所狭しと植えられている。
9月で還暦を迎える森崎監督は、「(19日の)台風4号に痛めつけられたけれど、よく茂っているでしょ」と話し、優しい視線を畑に向けた。

赴任したのは7年前。
情操教育の一環として約20年前から始め、同校にも野菜作りを取り入れた指揮官は「野菜は虫食いや病気、台風での被害を乗り越えて結実する。野球でも結果に至る過程を大事にしてほしい」と意図を説明する。一昨年の夏はベスト16まで勝ち進み、大和高、大和西高などの前任校でも実績を残してきた。「公立の名将」だけに、発する言葉には重みがある。

石や雑草の根を取り除き、肥料を敷いて畑となり、ようやく自然の恵みを享受できることを、選手らは練習前後の貴重な時間を費やしながら体感してきた。
鍵和田隆主将は「野球に専念できるのは、そうした環境をつくってくれる親や関係者ら『縁の下の力持ち』がいるからこそ。そういうことが理解できるようになった」と話し、監督の思いをしっかりと受け止めている。

大会を勝ち進めば進むほど、引退を控える3年生と監督にとっては夏野菜の実りを長く堪能できる。
鍵和田主将は言う。
「監督の教えを発揮して勝ち残ることで恩返しがしたい。足柄として多くの“収穫”がほしい」

カナロコより

投稿者 trim : 2012年06月30日 16:32