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2012年09月18日

京都駅ビル“緑の回廊”


開業15周年を迎えた京都駅ビル
(京都市下京区)に、雨水を屋上から流して階段やフロアのわきでプランター植物を育てる「緑水歩廊」が完成した。

大型ビルに降る雨など未利用だった自然資源で緑を増やす趣向で、駅ビルの管理運営会社は「環境共生の大切さを考えてもらえるようなメッセージを発信していきたい」とする。

緑水歩廊は、ホテルや劇場がある東ゾーンのうち4、5階の端と3階の遊歩道、各階をつなぐ階段に大小のプランターを並べて整備した。


上階から順に里山、棚田・湿地、池沼と日本の風景に見立ててサカキやダイモンジソウ、ヨシ、ミツガシワ、オグラハスなど約90品種を植えた。

栽培に必要な水は雨水を基本とし、屋上に降った雨を7階のタンクにため、順次下の階の植物を潤す。
捨てていた地下の湧き水も利用し、3階遊歩道のプランターの屋根に設けた太陽光発電でポンプを動かす。
来年3月まで展示する予定。

管理運営する京都駅ビル開発(下京区)によると、1997年9月の開業以来、駅施設や百貨店、ホテルなどを合わせた駅ビルの総利用者数は今年8月末で延べ6億9千万人に上るという。
別枝社長は「コンクリート造りの駅ビルに緑を増やし、利用者の心の慰めになれば」と話している。

京都新聞より

投稿者 trim : 2012年09月18日 15:56