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2013年08月19日

醤油和紙


大野町青年会と大野醤油(しょうゆ)醸造協業組合青年部「むらさき会」は18日までに、醤油の製造工程で出る大豆の搾りかすを原料にした和紙を開発した。

ほのかに醤油の香りが漂う仕上がりで、大野ならではのアイテムで地域を盛り上げようと考案した。

和紙でランタンを作って通りを照らす取り組みに使用するほか、名刺やレターセットの商品化も視野に入れる。



両会は、産業廃棄物として大量に処分される搾りかすに着目。
かすを和紙の原料に混ぜることで、醤油の匂いがする製品にできないかと考えた。
和紙の原料には牛乳パックを再利用し、水に溶かしたものに搾りかす、のり、水などを入れて試作した。
配合の分量を少し変えるだけで破れやすくなり、丈夫な和紙に仕上がるまで5カ月近く試行錯誤を繰り返した。

醤油和紙でランタン約100個を作り、9月6~8日に同地区で開催されるイベント「こまちなみなーと」(北國新聞社後援)で、大野の街並みを幻想的に彩る。
ランタンは、ゴム風船に和紙を貼り付け、乾燥させた上で風船を割って作る。
6日午後8時半から大野町1丁目の通り、7日午後6時半からみなと橋で各1時間ほど楽しめる。

イベントを前に、18日には同町1丁目の橋栄醤油みそ工場でワークショップが開かれ、児童ら約40人がランタンの材料となる和紙づくりに挑戦した。
青年会員らの手ほどきを受けながら紙をすいた。
大野町小2年の志方朝陽さん(7)は「途中で破れたり、難しかったけど、匂いのするランタンに仕上がるのが楽しみ」と話した。

石原拓朗大野町青年会長は、紙すきのワークショップを随時開催する考えで「醤油をキーワードに大野を盛り上げたい。醤油の香りがする名刺なども売り出したい」と話した。

北國新聞社より

投稿者 trim : 2013年08月19日 15:21