« ISSは11/20で15歳に | メイン | 「江戸っ子1号」日本海溝に向けて出港 »

2013年11月21日

折れたバットで素振り用具開発

京都府井手町在住の男性が、折れた木製バットを再利用した独自の素振り練習用具の製造に取り組んでいる。

「子どもにホームランを打つ喜びを味わってほしい」との願いから試行錯誤を重ねて開発した。

「よいスイングを身につけられる」と、徐々に利用が広がっているという。

「ベースボール・サイエンス・ラボラトリー」の野田竜也さん(44)が、6年ほど前から作り始めた。
スイングすると、ステンレスの芯に付いた二つの重りがバットの先端に移動する仕組み。
振ると重りが先端に当たる音が「カチン、カチン」と2回するが、バットに力をうまくためて自然なスイングをすると音は1度しか鳴らない。
よいスイングを身につけたり、打撃フォームをチェックするのに適している、という。

自身は本格的な野球経験はないが、長男(19)が小学生で野球をしていた時に「ホームランを打つ喜びを感じてほしい」と、折れたバットを使って独自の用具づくりを始めた。

たまたま重りを二つ入れた用具を作り、知り合いの同志社大野球部の学生に試してもらったところ、振り出しでバットをうまく加速させる良いスイングでは音が1回しか鳴らないことが分かり、手応えを得た。

ここ2、3年に少年野球や社会人野球の選手から注文が入るようになり、今年のドラフト会議で巨人に1位指名された日本生命の小林誠司選手(同志社大出身)も使っていたという。

野田さんは「おかげで、自分の子どものホームランも見ることができた。音に注意して練習をしてもらえれば、ミートポイントで力がうまく伝わるようになる」と話している。
1本1万5千~1万8千円。

京都新聞より

投稿者 trim : 2013年11月21日 14:15