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2014年01月19日

藻を使って電子機器中の金を回収


自動車部品最大手のデンソーは、バイオ燃料として培養した藻の搾りかすを使って、電子機器の中に含まれている金を効率的に取り出す技術を開発した。

同社は、この技術を生かし国内で廃棄された携帯電話など「都市鉱山」から希少金属(レアメタル)を回収するビジネスの展開も検討している。

同社が培養しているのは、大きさが5マイクロ(1マイクロは100万分の1)メートルと極めて微細な藻類「シュードコリシスチス」。



光合成で二酸化炭素(CO2)を吸収して成長し、軽油の成分を含んだオイルを作る。
同社は、これを利用してバイオ燃料の開発を進めている。

一方で、オイルを搾り出した後の藻の再利用も模索。
金属類を吸着する性質があると見込まれたことから、都市鉱山発掘に生かすことにした。

携帯電話からプリント基板を取り出して酸性の溶液に溶かし、藻の搾りかすを投入して数時間攪拌(かくはん)したところ、狙い通り金を吸着。
搾りかすを燃やして金を回収した。

藻に特殊な処理を施して吸着の効率を高めることにも成功。
「金の回収に使われている柿渋の約7倍、活性炭の約20倍のスピードで吸着できる」という。

産経新聞より

投稿者 trim : 2014年01月19日 10:35