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2014年02月24日

炊き出しグランプリ


震災などの際、食事をとれない被災者に提供する炊き出しのノウハウを学ぶ「炊き出しグランプリ」が3月9日、相模原市南区の相模大野中央公園で開かれる。

東日本大震災で被災した宮城県石巻市、気仙沼市、南三陸町などからを含め、国内の約20の食品関連企業・団体が円滑な炊き出し支援方法を訓練するほか、約20社が防災・減災・備蓄のグッズを展示する。

国内の中小食品関連企業252社でつくる一般社団法人「エコ食品健究会」メンバーでつくる実行委員会が主催する。

同会代表の久保正英さん(39)=相模原市緑区小渕=は、東日本大震災の翌日、同会会員のボランティアで炊き出し隊を編成。
仙台市の若林地区に入り、その後約4カ月間にわたって岩手県大槌町など被災地120カ所で計約4万2,000食分の炊き出しを行い、避難所などに身を寄せていた被災者を支援した。

久保さんはその後、被災地では国内各地から延べ約8,000団体・個人が実施した炊き出しについて調べる中で、食事の提供が予定時間より遅れるなどのトラブルも起きていた実態を知り、炊き出し訓練を企画した。
これまで、2012年3月の第1回、2013年3月の第2回はともに仙台市で開いたが、3回目の今回は、首都圏直下型の大地震の発生を想定。
県内だけでなく東京都内からの避難場所にもなり得る相模大野中央公園を開催場所に選んだ。

訓練は被災地に出向く想定で、牛丼や沖縄そば、カレーなどの炊き出しを、出店者同士で競う形で実施する。
実行委員会が調理内容などを審査するほか、来場者も募金と引き換えに投票券をもらって各出店者のブースに投票し、合計点でグランプリを決める。
煮炊き用のなべをバケツ代わりに使った“なべリレー”で消火する訓練や紙やペットボトルを利用した食器作り、まき割りなどのワークショップもある。

同会は食品メーカー、包装関連企業が参加して環境と健康をテーマに活動する団体。
9日の開催時間は午前10時~午後4時で入場無料。
問い合わせは実行委員会事務局(042・684・9656)。
【高橋和夫】


毎日新聞より

投稿者 trim : 2014年02月24日 17:27