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2014年02月28日

六甲有馬ロープウェー再開

設備更新工事で運休中の六甲有馬ロープウェー(六甲山頂‐有馬温泉間、約2.8キロ)が3月1日、回生電力を活用した日本初の「省エネロープウエー」として運行再開する。

神戸市営地下鉄で培った技術をロープウエーに応用、年間の電力使用量を8%削減することに成功した。

回生電力は、車体にブレーキをかけたときのエネルギーを電気として回収し、再び動力源に活用する仕組み。
電車や電気自動車、ハイブリッド車に使われている。

運行する神戸市の外郭団体、神戸すまいまちづくり公社によると、六甲有馬は国内69カ所の主要ロープウエーのうち、長さで2位、高低差では23位。
急な坂を下る際に発生したエネルギーを大型蓄電装置にため、上りに利用する。
有馬温泉駅の手前が特に回収しやすい区間という。

回生電力を生かすシステムは、2007年に神戸市営地下鉄西神・山手線に日本の地下鉄で初めて導入。
この事業に関わった市OBの井藤(いとう)光夫・同公社運輸技術係長(62)らが転用を検討。
国の補助を受けて1億2,600万円でモーターや蓄電装置などを新設した。
運行にかかる年間の電気料金が約26万円節約できる。

井藤係長は「六甲有馬よりも高低差が大きいロープウエーではさらに省エネ効果が見込める。各地に広がってほしい」と期待する。

同公社運営の摩耶ロープウェーにも同様の設備を入れたが、試験運転中の事故で再開日は未定。
六甲有馬ロープウェーの運賃は片道980円、往復1,770円。
【高見雄樹】

神戸新聞NEXTより

投稿者 trim : 2014年02月28日 14:18