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2014年06月17日

工場を地域の防災拠点に

積水ハウスは、宮城県色麻町の東北工場を地域防災拠点とする「防災未来工場化計画」を始める。

エネルギー管理システムを導入し、平時の省エネと災害時のエネルギー供給を実現させる。

町と連携して工場に避難所機能を持たせ、地域の防災力向上を支援する。


工場には既存の太陽光発電設備(713キロワット)に加え、新たに出力500キロワット、容量2,000キロワット時の大型蓄電池と出力225キロワットのガスエンジン発電機を整備。
各エネルギーを組み合わせて効率的に生産ラインに供給する管理システムを導入する。

災害時には工場内の体験型施設「住まいの夢工場」を避難所にし、太陽光発電、蓄電池、発電機から電力供給する。

エネルギー設備と管理システムは来年2月の稼働を目指し、一般家庭の約233世帯分に当たる700キロワットの電力使用が削減できるという。

体験型施設には250人が寝泊まりできるスペースを確保し、食料など7日分の防災備蓄を用意する。
プラグインハイブリッド車を配備し、電力の供給源のほか、初動対応の移動手段にする。

同社は昨年9月、町と防災協定を締結。
町と住民、地域組織で構成する町防災協議会に加わり、地域の被災者支援拠点づくりに取り組む。
防災未来工場化計画もこの一環で、10月には合同防災訓練を行う予定だ。

同社は東北工場を先進モデルとして、全国の工場と物流施設で防災拠点化を進める計画。
広報部は「普段はエコで災害時はタフな工場として地域と顧客に安全・安心を提供する」と話す。

河北新報より

投稿者 trim : 2014年06月17日 11:05