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2005年11月12日

【愛知県】フェロシルト、撤去命令へ

土壌埋め戻し材「フェロシルト」の不正処理事件で、愛知県は11日、製造元の石原産業に対し、21日にも、廃棄物処理法に基づく撤去命令を出すことを決めた。
同社は来年9月末の完了を目指した自主撤去計画を公表しているが、県は最も遅い場所でも来年8月中旬を期限とする方針だ。


県は、県内7か所の埋め立て地(埋設量計約26万㌧)に関与した中間業者ら4社から、フェロシルトの売買契約書などの資料提出を受けた。
その結果、同社が「用途開発費」の名目で、販売価格を大幅に上回る金額を中間業者に支払い、処理を委託していたことを確認し、フェロシルトを産業廃棄物と最終判断した。
県は「早期に住民の不安を解消するには、強制力を伴った撤去命令が不可欠」とし、21日までに命令の前提となる弁明書を提出するよう同社に求めた。
撤去期限は、10万㌧以上が埋まる瀬戸市幡中町の造成地を来年8月15日、同市北丘町の造成地を同5月15日、日進市など4か所を来年2月末までとした。
このほか、環境基準の約40倍の六価クロムが検出された瀬戸市広之田町の造成地について、同社は11日、撤去作業を14日に始めることを県に伝えた。12月末までに作業を完了させる。
新たに埋設が判明した小牧市大草の農園跡地についても今後、撤去命令に向けた調査を行う。

読売新聞より

投稿者 Melody : 2005年11月12日 13:12