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2006年03月15日

【大分市】産廃フェロシルト15㌧搬入計画 市は「慎重に検討」

有害物質の六価クロムやフッ素などが検出された土壌埋め戻し材「フェロシルト」について、製造した「石原産業」(大阪市)が自主回収した約15㌧を大分市内の最終処理場に持ち込む計画があることが分かった。
市は受け入れに慎重な姿勢を示している。


市議会3月定例会の代表質問で15日、小手川恵氏(共産)が市の姿勢をただした。
釘宮磐市長は「国は産業廃棄物が適正に処理されていれば、県外からの広域的な受け入れもできるとしている」としながら、「現時点ではフェロシルトの情報が十分でない。(情報を集めた上で)真に受け入れが可能か、処理場の維持に障害はないか、地域住民の生活環境に大きな影響が及ばないか、慎重に検討する」と答えた。
市清掃管理課によると、2月中旬以降、石原産業と市内の最終処理業者からフェロシルトの処分計画について相談を受けた。
市は産業廃棄物処理施設などに関する指導要綱で「県外から搬入された産業廃棄物について、最終処分(埋め立て)は受け入れない」と定めており、両者に計画を断念するよう求めた。ただ、指導要綱に強制力はないという。
フェロシルトは石原産業が位置1998年、酸化チタンの製造工程で生まれる汚泥を処理する方式で開発。同社の工場がある三重県はリサイクル製品に認定。京都、岐阜、愛知、三重の4府県の造成地などで約70万㌧以上が使われた。
しかし、一部で有害物質を検出。調査の結果、産廃処理費を削減するためにフェロシルトに工場廃液を混入していたことが分かった。
三重県は昨年11月、同社がフェロシルトの処分を無許可業者に委託したとして廃棄物処理法違反で告発した。

大分合同新聞より

投稿者 Melody : 2006年03月15日 13:01