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2006年10月10日

てんぷらのにおいの新燃料(セントラルリーシングシステム)

新千歳空港内の飲食店から出る使用済み食用油の一部を、軽油の代替燃料「バイオディーゼル燃料(BDF)」に転換し、空港内の車両で使う試験が進んでいる。将来は全量をリサイクルし、利用拡大を図る方針だ。

同空港の使用済み食用油は、これまで産業廃棄物として処分されていたが同空港の施設管理などを行うセントラルリーシングシステム(札幌)が、少しでも廃棄物を減らし、処理費用を節約しようと、7月からBDFへのリサイクルを始めた。

同空港では、飲食店約30店と機内食工場から1日約200㍑の使用済み食用油が出るが、このうち約50㍑を、同社が千歳市美々に所有するリサイクル工場に持ち込み、専用の装置で分解して、廃油とほぼ同量のBDFを製造。
同社が空港内で使う巡回車やごみ収集車などのディーゼル車8台で軽油の代わりに使用している。

同社によると、BDF1㍑で4~5キロの走行が可能といい「てんぷらのにおいがする以外、軽油を使用したときとの違いはほとんどない」という。
BDFは氷点下の気温では固くなるため、冬は添加剤を混ぜて使用するが、低温でも使用できる製造方法も開発中だ。

2年後には全量をリサイクルする方針で1日200㍑をリサイクルした場合、同社の車両14台だけでは使いきれないため、同社は「航空会社などの空港関係車両にも使用を働きかけ、販売も検討したい」と話している。

北海道新聞より

投稿者 Melody : 2006年10月10日 17:17