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2007年01月19日

パリ・ダカ バイオ燃料のエコカーで完走めざす(片山右京)

今年のダカール・ラリー(通称パリ・ダカ)に、元F1ドライバーの片山右京(43)が使用済み天ぷら油をリサイクルしたバイオ燃料(BDF)で走るエコカー(トヨタ・ランドクルーザー)で参加している。

片山が客員教授を務める大阪産業大(大阪府大東市)などが中心の試みで、同大の学生による「OSUパリダカ参戦プロジェクト」事務局によると「BDFエコカー」でのパリ・ダカ参戦は世界初。
レースは終盤戦だが大きなトラブルもなく、片山は「地球環境やエネルギーへの問題提起をしたい」との意気込みで完走を目指している。

BDFは植物性の軽油代替燃料で、廃棄される食用油が原料。
昨春に発足したプロジェクトのメンバーが、大東市の環境イベントなどで今レース参戦用に食用油の回収作業などを続けてきた。

ポルトガルの首都リスボンを6日にスタートし、セネガルの首都ダカール近郊までの約9,000㌔を16日間で走りぬくレースに、今回は二輪、四輪合わせて517台が参加。
過酷なレースで知られるだけに、BDFのパワー不足が懸念され、片山もスタート前には「正直言って結果はわからない」と話していた。
しかし、「思ったよりパワーがあった」(片山)こともあり、序盤こそ3けただった総合順位は第12ステージ終了段階で68位に順位を上げている。

片山が自身の公式ホームページで発信しているレースの感想で、9日のメッセージは「ただ参加しているんじゃない。新しい試みに挑んでいるんだ。そういう『使命感』というか『正しさ』というか、何か『イイコトしてる』ってムードをスタッフ全体から感じ取れます。てんぷら油の燃料は、地球にも、我々にも『効いてる』気がします」。
レースが進むにつれ、競うことばかりでなく「BDFエコカー」でパリ・ダカに参加する意義の重要性を改めて実感している様子だ。
レースのゴールは21日。
プロジェクトの学生たちも、世界初の取り組み成功の瞬間をゴール地点で待ち受けるという。

毎日新聞より

投稿者 trim : 2007年01月19日 17:16