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2007年01月31日

環境保全の取り組みまとめ報告書(京都大)

「京都大環境報告書2006」の発行を記念したシンポジウムが31日、京都市左京区の京都大であった。

行政や大学関係者、住民らが地球温暖化防止に関する個々の取り組みを紹介し、今後のあり方を探った。
環境報告書は昨年9月、京大での環境保全の取り組みなどをまとめ、初めて発行された。
シンポジウムは、その内容を広く知ってもらおうと、京大が主催した。

「脱温暖化に向けたバイオマス利活用」をテーマにしたパネルディスカッションでは、農林水産省の担当者がバイオ燃料の有効性などを挙げ「地域の中で循環を作るのがベスト」と指摘。
市環境局の中村一夫担当課長も廃食用油の回収を「(住民や事業所と)どうコーディネートするのかが自治体に課せられた役割だ」と続けた。

また、学区内の2カ所で1998年から廃食用油回収の取り組みを続ける「聖護院学区ごみ減量推進会議」の今西恒子代表は、住民への浸透が進み、開始時の約3倍の量を回収できるようになったと報告。
「近くの人が1人暮らしの方に『油はありますか』と尋ねたりして、地域コミュニティーが活発になっている」と、思わぬ「副産物」についても話した。

このほか、環境報告書の編集に携わった研究者や学生が狙いや概要を説明し、市民ら約150人が耳を傾けた。

京都新聞より

投稿者 trim : 2007年01月31日 21:04