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2007年09月01日

【東京都】環境CBO、都が創設 CO2削減で社債利率低く

東京都は31日、中小企業の資金調達支援と、地球温暖化につながる二酸化炭素の排出量削減との一石二鳥を狙った「環境CBO(社債担保証券)」を創設し、来年3月から債券の発行を始めることを明らかにした。

企業にとっては、一定量のCO2削減を達成すれば、社債発行利率が通常のCBOより低くなるメリットがある。温暖化対策を盛り込んだ社債の発行は、全国で例がないという。

都産業労働局によると、環境CBOのCO2削減率は1%と4%の2段階を設ける予定。
参加企業には、償還期限の3年以内に目標の削減率を達成してもらう。
達成できなかった場合、企業名の公表や、以降は環境CBOに参加させないなどのペナルティーを科す方針だ。

都は2002年度、中小企業支援策としてCBOを創設。
現在、約2,200社に債券を発行し、約1,500億円規模の市場になっている。
社債発行利率は昨年度、固定金利が平均4%、変動金利が当初で3.8%だった。

一方、環境CBOでは、都が地球温暖化対策推進基金を活用して債券の一部を購入することで利率の引き下げ役を担う。
その結果、CO2排出削減に取り組む参加企業には、金利低下の恩恵が還元される仕組みだ。

都は11月上旬をめどに参加企業の募集を開始、個人投資家も含め来年3月の債券発行を予定している。
また、他の自治体と連携し、環境CBOの市場拡大も目指す考えだ。

毎日新聞より

投稿者 trim : 2007年09月01日 11:46