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2007年12月16日

「循環資源」が初出港 タイヤ1㌧兵庫へ

2003年にリサイクルポートとして国から指定された中城湾港で5日、リサイクルタイヤ(1㌧)を積んだ「栄球丸」(1,600㌧)が姫路港(兵庫県)に向け、出港した。

中城湾港から循環型資源が出港するのは、指定後初めて。
5日開かれた出発式には多くの関係者らが参加し、テープにはさみを入れて、出港を祝った。

タイヤは、自動車タイヤ中間処理施設を持つグリーンアイランド(うるま市、島袋栄輝社長)が日本自動車タイヤ協会、うるま市などの協力で集めた。
リサイクルポートに指定されている姫路港に運ばれ、製鉄業者が高温を得るための燃料として使われる。

沖縄総合事務局の阿野貴史港湾計画課長は「沖縄は処理施設のない離島が多く、海上輸送が不可欠。リサイクル施設の集積がある同地区は大変利便性が高く、本島内で処理できない循環資源を県外に輸送するのにも適している」と今後の展開に期待を込めた。
リサイクルポートは、総合静脈物流拠点とも呼ばれる。
物流の流れを人間の血管に例え、製品系の輸送を動脈と考えるのに対し、生産や消費活動からの排出物輸送は、静脈物流と表現され「循環資源」のネットワーク形成で廃棄物を最小化することが目的。
国土交通省は現在、全国21港を指定し、酒田港(山形県)から建設廃材を姫川港(新潟県)に運び、バイオマス発電の燃料に使うなどの例がある。

琉球新報より

投稿者 trim : 2007年12月16日 17:14