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2007年12月25日

沖縄環境に熱い関心 エコプロダクツ2007

企業や団体が環境に配慮した製品やサービスを提案する国内最大規模の環境展示会「エコプロダクツ2007」が12~14日、東京ビッグサイトで開催された。

「ダイエットCO2」をキーワードにした9回目の今回は、急激に進む地球温暖化への危機感の高まりや環境教育への理解が広がる中、出展者(632団体)、来場者(16万4,903人)共に過去最大となり、環境への関心が高まっていることがうかがえた。

沖縄に関する展示では、さんご礁やヤンバルの森など豊富な沖縄の自然の素晴らしさや、廃棄物や自然素材を使用した環境配慮型製品、開発による自然破壊の現状を紹介した。
沖縄の展示ブースの様子や、来場者の沖縄への関心度などを報告する。

昨年4月に設立したNPO法人県エコツーリズム協議会と県の合同ブースでは「エコな島をめざして」をテーマに掲げ、さんご礁やマングローブ、ヤンバルの森の環境保全を前提とした観光利用への取り組みやエコツアーのメニューを紹介した。

県は「エコツーリズムとは観光という活動を通して地域の自然や文化を大切にする仕組みをつくること」と定義し、エコツアーとはその仕組みの中で、観光活用の形としての体験型プログラムと説明。
エコツアーの内容として(1)野生の動植物の観察(2)地形・地質など自然景観の鑑賞(3)シーカヤック・スキューバダイビングなどによる自然探訪(4)地域の自然に密着した文化や暮らしの体験学習―を挙げている。

ブースを訪れた人たちは、沖縄の豊かな自然の写真や映像を見たり、同協議会や県の職員から話を聞いた後、それぞれ沖縄への思いを白板に書いて、写真に残した。
「いつまでもきれいな海がいいさー」「10年後は今よりもきれいな沖縄であってほしい」などと、どのメッセージにも自然を守る気持ちがにじみ出ていた。

同協議会の平井和也事務局長は「県外の人も、沖縄に対する思いを強く持っていることをあらためて感じた」と話した。
都内の大学に通う藤岡杏有子さん(20)と谷本和歌子さん(22)は「今年、大学の授業で初めて沖縄に行った。行くまではきれいな海のイメージだったけど、実際に見たらごみがあったり、埋め立てが進んでいた」と驚いた様子で「豊かな自然を大切に守っていきたい」と声をそろえた。

「OKINAWA型産業振興プロジェクト」のブースではトリム、県資源循環推進協議会、コーラル沖縄が出展した。
1番人気は協議会会員でサンゴの養殖、販売を行う「アクアカルチャーオキナワ」が持ち込んだ水槽。
同社は水槽だけでなく、中身も一緒に貸し出し、管理を行う事業を開始している。
水槽内には魚だけでなく、サンゴも置いて、沖縄の海を再現。
岡田敏研究員は「県外では水族館でさえも、作り物(イミテーション)のサンゴの場合がある。本物を見る機会を提供してあげたい」と展示理由を説明する。
子どもたちは水槽に走って駆け寄り、サンゴの中で休んだり泳いだりするカクレクマノミらの姿に、はしゃいでいた。

トリムは廃ガラスから人工的な軽石「スーパーソル」を紹介。
ひろし畳店はヤシの繊維や木材チップなど天然素材で作ったオリジナル製品「丈健エコ畳」、タイガー産業はポリプロピレン再生樹脂で作くったスペーサーH型と柱と壁を煙害から守るドーナツスペーサーを紹介した。

琉球新報より

投稿者 trim : 2007年12月25日 14:31