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2008年01月15日

地方港の利用拡大(旭硝子)

旭硝子は、トラックによる製品などの輸送時に発生する二酸化炭素排出量を減らすため、地方港の利用を拡大する。

子会社の工場などからの輸送で使う港を8カ所に増やし、年間で約50㌧のCO2を削減する。
ガラスなど重く大きな製品を扱うことが多いため、船舶や鉄道など環境負荷の軽い輸送手段を活用するモーダルシフトを加速し、物流面でのCO2排出を減らす。

子会社で、焼却炉や溶融路の中などで使う耐火物を生産するAGCセラミックスが利用する地方港を2007年度中に8カ所へ増やし、2,500㌧の製品を輸送する。

例えば、横浜港から東北などの顧客へ輸送する場合に陸路では400~500㌔㍍になる。
これを青森県の八戸港や新潟県の直江津港まで船舶で運ぶと、陸路の輸送距離はそれぞれ100㌔㍍程度に短縮できる。

CO2排出削減量は、地方港を利用した場合としなかった場合で生じる陸路の距離の差から算出する。
2007年度は47㌧を見込んでいる。
海外で生産した製品などは横浜や神戸といった国際港で陸揚げし、トラックで顧客まで運んでいたが、コンテナ貨物を扱う地方港が増えたため、積極活用を決めた。

旭硝子の2006年度の国内輸送によるCO2排出量は69,000㌧だった。
2006年施行の改正省エネルギー法が定める特定荷主で、物流におけるCO2排出削減の義務を負う。
今後5年間で5%のCO2排出量原単位を低減する目標を掲げ、対応を急ぐ。
繰り返し使える板ガラス用輸送パレットの採用や工業近隣の企業との共同輸送を始めるなど、合理化策を打ち出している。

日経産業新聞より

投稿者 trim : 2008年01月15日 11:32