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2008年02月05日

宮城球場命名権、契約継続(日本製紙)

宮城県は4日、プロ野球東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地・県営宮城球場(仙台市宮城野区)のネーミングライツ(命名権)を取得した日本製紙(東京)が古紙配合率を偽装した問題で、同社との命名権契約の継続を正式に決めた。

シーズン開幕が迫る中、球団側は安堵(あんど)の表情を浮かべた。
一方でファンからは、会社側に企業倫理の徹底を求める注文も出た。

日本製紙は昨年末、愛称を「日本製紙クリネックスタジアム宮城」と決定。
今年に入って偽装が発覚し、同社は愛称から社名を外すことを提案した上で、契約を継続するよう県に要望していた。

県の決定を受け、日本製紙は「県民の皆さんや楽天野球団に迷惑をかけてしまった。あらためておわび申し上げたい」(広報室)と陳謝した。

同社は社名を外す期間を「1年か2年」と考えていたが、県は契約の全期間の3年とした。
同社は「それだけ(偽装が)重大と判断されたということ。真摯(しんし)に受け止める」と話した。

パ・リーグは3月20日にシーズン入りし、宮城球場の開幕戦は29日の日本ハム戦。
2月1日から沖縄・久米島でキャンプ中の東北楽天の選手らは、好スタートを切ろうと連日汗を流している。

楽天野球団は「命名権が継続となり、安心した。これで野球に一層集中できる」とほっとした様子。
早急にロゴマークを決めて球場に掲げる看板などを制作し、開幕に臨みたい考えだ。

命名権の行方は楽天ファンも注視していた。
仙台市太白区の会社員板橋裕一さん(31)は「これを機会に日本製紙は襟を正し、プロ野球チームの球場名の重みを自覚してほしい。(略称の)Kスタ宮城が早く地域に密着するといい」と語る。
太白区のアルバイト伊藤佳奈さん(25)は「偽装があったのだから、個人的には契約解除した方が良かった。解除になったフルキャストと何が違うのか、県はしっかり説明すべきだ」と話した。

河北新報より

投稿者 trim : 2008年02月05日 11:43