« 清掃登山「自分に何ができるかと考えた」(野口健さん) | メイン | ビジネス仲介本格化―中小の環境経営後押し(みずほ銀行) »

2008年02月13日

子供・学生に農業の未来託す(リバネス他)

農業の担い手づくりに向けた新事業が相次いで始まる。
科学教育事業のリバネスは農家と連携し、子ども向けの農業教育事業を開始。
デザイナー学校運営のバンタンは2009年にも農業経営者の育成事業に参入する。

政府が法人の参入や新規就農の促進に力を入れるなか、就農支援や農業事業者向けサービスの需要が拡大していることが背景にある。

科学教育や研究開発支援を手がけるリバネスは、子ども向けに農業科学教室を始めた。
食品メーカーからの支援や地方自治体の助成を受け、小中高生向けに農業体験と農作物の成長などの授業を提供し関心を高めてもらう。
地域の農産物や海産物を使ったカフェの立ち上げなど地域活性化策の提案も手掛ける。

デザイナーやシェフの学校を運営するバンタンは、2009年春をめどに都内で農業経営者の育成コースを新設する。
経営者や農業経営に興味を持つ興味をもつ学生らを対象に、電子商取引やマーケティング、農作業の実習などの講義を提供。
農業生産法人の経営者らを講師に招き、1コース当たり30人程度を募集する。

農業人材育成ベンチャーのNOPPOは年内にも、農家や農業法人向けの人材紹介事業に参入する。
学生向けのセミナーや専門誌の発行、販売ルート開拓などのコンサルティングで培ったネットワークを生かし、人手不足の農家に人材を紹介する。

農林水産省によると、高齢化を背景に国内の農家戸数は2000年の312万戸から2005年に285万戸に減少した。
一方、農家の後継者以外で、独自に土地を確保し農業に参入した人は2006年に2,180人と、5年前から数倍に増加。
農業を新規ビジネスととらえる人が徐々に増えており、関連市場の拡大にもつながりそうだ。

日本経済新聞より

投稿者 trim : 2008年02月13日 14:47