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2008年02月12日

清掃登山「自分に何ができるかと考えた」(野口健さん)

昨年5月にエベレスト(中国名チョモランマ、8,848㍍)に中国側から登頂した登山家の野口健さん(34)が12日、2007年の植村直己冒険賞に選ばれた。

この日は植村さんの誕生日。
野口さんは高校1年の時に植村さんの著書「青春を山に賭けて」を読んだのを機に登山を始めたという。
植村さんの出身校、明大の紫紺館であった会見で「植村さんの存在が僕の人生を大きく変えた」と感無量の面持ちだった。

野口さんは米国ボストン生まれ。
25歳だった1999年5月、ネパール側からエベレストに登り、7大陸最高峰世界最年少登頂記録(当時)を達成した。
だが、1997年5月に中国側から登ろうとして撤退したことがあり、「エベレストはネパール側と中国側で全然違う。登頂しても100%満足できなかった」という。
昨年4月からエベレストの清掃活動を行いながら登頂を果たした。

2000年に清掃活動を始めたのは「ゴミがすごく、自分に何ができるかと考えた」からで、その後は富士山でも実施。
「エベレスト清掃登山は2000~2003年は1回当たり約3㌧のゴミを集めたが、昨年は約500㌔と少なく、活動の成果が表れた」と喜ぶ。
地球温暖化防止の活動などにも取り組んでいる。

選考委員の西木正明さん(作家)は「受賞理由の一つは『継続』で、清掃登山を始めた時から受賞の有力候補だった。山に登る、自然と遊ぶには義務があるということを人々に発信した」と評価している。

毎日新聞より

投稿者 trim : 2008年02月12日 22:32