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2008年10月31日

京都御苑、明るさ控えめ


京都市上京区の環境省京都御苑管理事務所が、同御苑内にある外灯の明るさを抑え始めた。

動植物への光害防止や省エネが目的で、外灯に覆いを付けて光が拡散しないように改良を進めている。

全外灯で改良が終われば、消費電力が4割ほど抑えられるとみており、同事務所は「環境を守りつつ、風情も楽しんでもらい たい」としている。

御苑には、環境省が管理するガス灯風の外灯が計128基ある。
夜間の光が動植物の生態やリズムに影響を与える懸念や、省エネルギー化の必要性が、有識者から指摘されていたが、外灯の建て替えコストが課題になっていたという。

そこで今春から、既存の外灯の電球周りにかさ状の覆いを重ねた「ルーバー」を取り付け始めた。
半径約12㍍以上に光が広がらないように設計し、周囲の樹木にも直接光が当たらないようにした。

拡散していた光を下方向に集中させることで、150㍗の電球を消費電力の少ない70㍗に替えても防犯上問題のない光量が得られた。
これまでにルーバーを付けた外灯のうち35基で電球を取り換えたことで外灯の消費電力が2割カットでき、残る外灯の整備が終われば4割まで削減できるとみている。

同事務所は、大文字の送り火が見える場所付近の外灯を中心にルーバー設置や電球の交換を進めている。
小沢晴司所長は「以前よりも星が見えやすくなったと思う。御苑の雰囲気を保ちつつ、さまざまな御苑の夜の楽しみ方を演出したい」と話している。


京都新聞より

投稿者 trim : 2008年10月31日 15:23