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2010年02月07日

石岡の里山や棚田でアート

茨城県石岡市上青柳の里山や棚田を舞台に、「しなやかな竹の空間」をテーマにした野外美術展「アートサイト八郷2010」が6日始まった。

展示21作品は、武 蔵野美術大(東京都小平市)の学生が竹と間伐材で制作。

終了後は解体して焼却し、土に返す「環境型アート」を目指している。

里おこしの活動を通じ、同市観光協会の鈴木俊勝理事と同大の長尾重武教授が知り合い、実現。
強風で作品が飛ばされるアクシデントもあったが、固定作業を行い、無事開幕にこぎつけたという。

最も大規模な作品は建築学科4年生2人が制作の「視転」。
高さ6メートルのドーム状のオブジェを竹だけで築きドームから見渡した周囲の山の稜線(りょうせん)に合わせ、間伐材の柱を18本立てた。
他にも風に揺れた竹同士がぶつかって音を出す「風鈴」などユニークな作品が並ぶ。

指導した長尾教授は「今回、素材として竹を初めて使用したが、伸びやかな造形となった。成長の早い竹は里山を侵食する厄介者のように言われているが、地 元の竹を使って土に戻せば、環境にも役立つのでは」と笑顔で語った。
展示は14日午後2時まで。
7日正午と午後3時には尺八や篠笛(しのぶえ)などによる演奏も行う。【橋口正】


毎日新聞より

投稿者 trim : 2010年02月07日 15:42