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2010年04月12日

BDF事業さらに拡大

横浜市は、今夏からバイオディーゼル燃料(BDF)100%で市営バスを走らせる。

旭区の社会福祉法人「くるみ会」に昨年2月、BDF精製装置を追加導入しており、今年のゴールデンウィーク前後に同区内にある小学校27校の給食室から使用済食用油を回収し、1日当たり200㍑のBDF精製を予定している。

同市は、BDF事業を始めるにあたり、2008年度から、BDF精製装置およびBDF専用タンクの設置や環境省補助金申請などの準備を進めてきた。

この取り組みは、質や量が安定して回収できる小学校から、使用済食用油を回収し、福祉施設に、障害者が操作しやすい精製装置を設置している。

導入した精製装置からできるBDFは、JIS規格にも適合し、かつ洗浄排水も発生しない。
精製したBDFは、水再生センターに運ばれ、非常用発電機の燃料として使用している。

2009年度は、約10㌔㍑のBDFを精製し、金沢水再生センターで使用した。
今年度は、使用済食用油の回収区を拡大し、BDFの精製する福祉施設も6カ所に増やし、精製量、使用先も拡大していくという。

同市の岡崎修司さんは、「この取り組みを最低でも10年は行いたい。将来的には民間に燃料を出せるように事業展開をさせていきたい」と意気込みを語っている。


循環経済新聞より

投稿者 trim : 2010年04月12日 11:51