« 本場ドイツで一番搾り製造 | メイン | 雨水で打ち水 »

2010年08月05日

「ものづくり秋田」の拠点

秋田県は、県庁第2庁舎1階ホールを「ものづくり秋田」の情報発信拠点と位置付け、スペースの活用に乗り出した。

県内企業を紹介したり、太陽光や風力を使った新エネルギーの企画展を開いたりして、訪れた人に秋田の技術をアピールしている。

県庁本庁舎や県議会棟の東に位置する第2庁舎は地上8階、地下2階で、産業労働部や教育委員会などが入る。

1階ホールの展示スペースは約400平方㍍で、正面玄関に面している。


秋田県潟上市の会社が製造した小型で騒音が小さいマグナス風車を常設し、扇風機で風を送って風車を回すデモンストレーションを実施している。

電子部品や木製品、環境リサイクル技術など40社を超える県内企業の製品や技術を紹介するコーナーも設けた。

現在、企画展「豊かな自然が育(はぐく)む秋田の新エネルギー産業」を開催中で、太陽光や風力の活用を目指し、秋田県大潟村の道の駅「おおがた」で取り組む実証試験の模型などを展示している。

7月30日には、新エネルギー産業に関する公開講座と、小中学生を対象としたソーラーカー製作教室を開いた。

ホールは以前、秋田―ソウル線の利用を促すため韓国の観光情報をテレビで放映する程度で、あまり活用されていなかった。

佐竹敬久知事は昨年7月の記者会見で「県庁の玄関が暗いという声を聞く。ホールを産業振興の広報に使いたい」と発言。

県は翌8月、ホールの展示スペースの管理を出納局から産業労働部に移し、徐々に展示内容などを充実させてきた。

県産業政策課は「県民や企業の担当者から製品について問い合わせが来ている。県内企業の取り組みを広く知ってもらう貴重な場だ」と手応えを語っている。


河北新報より

投稿者 trim : 2010年08月05日 11:47