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2010年08月14日

田んぼアート

近江八幡市内の農家や住民らでつくる「水茎夢(すいけいゆめ)の郷委員会」が、通常の稲とは穂の色が違う古代米の稲を使って絵や文字を描く“エコ広告”の実用化を目指している。

収穫時期を迎えるまでの期間限定広告で、二酸化炭素を排出しない環境配慮型の広告として注目を集めそうだ。

委員会は、地域おこしの一環として平成19年から毎年、近江八幡市内で古代米を使って絵などを描く「田んぼアート」を実施。

これまでに、干支にちなんだネズミやウシの絵などを制作した。

アートは6月から10月ごろまでが見ごろで、委員会が近くに設置した高さ約3.6㍍の展望台からの光景が、周辺住民らに好評という。

委員会によると、アートは、穂の色の違う3種類の古代米を使用。
地域住民らが春に古代米を田植えし、苗が成長すると絵や文字が浮かび上がる。
アートを始めた当初は、実際に見た絵がイメージよりも間延びする課題もあったが、遠近法を取り入れることで、緻密(ちみつ)な絵を描けるようになった

この技法を応用し、委員会は田んぼアートを使ったエコ広告を考案。
実用化に向け、特許を申請するとともに、企業や農業者団体などに説明を重ねている。
委員会によると、県内外の複数の企業が関心を示しているという。


委員会の山西治作事務局長は「田んぼアートで収穫したコメは食べることもでき、究極のエコ広告だ。
全国に広めていきたい」と意気込んでいる。


産経新聞より

投稿者 trim : 2010年08月14日 14:21