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2010年12月15日

南アルプス貫く直線ルート


リニア中央新幹線の整備のあり方を検討している交通政策審議会中央新幹線小委員会(国土交通相の諮問機関)は15日、中間とりまとめ案を公表した。

建設主体と営業主体にJR東海を指名し、同社の単独出資で超電導リニア方式により建設する。

東京~名古屋間は南アルプスをほぼ直線に貫くルートとし、2027年の開業を目指すJR東海の計画をほぼ認めた。


東京~名古屋間のルートでは、北に迂回(うかい)する「伊那谷ルート」も検討されたが、費用対効果分析の試算結果を受け、直線ルートが適切とされた。
山梨実験線をほぼ直線に東西に延伸するルートを想定している。

リニア中央新幹線の駅は、東海道新幹線との乗り換えを考慮し、東京でのターミナルは品川駅、名古屋では名古屋駅、大阪では新大阪駅が想定されている。

沿線の各県に1駅ずつ設ける中間駅についても、同社が求める全額地元自治体負担ではなく、適切な費用分担に向けた協議の必要性を指摘した。

付帯意見として、JR東海が35年後の2045年開業としている名古屋~大阪間について「早期開業のための具体策を検討すべきだ」として、努力を求めた。

同審議会では中間とりまとめ案に対する一般市民からの意見を公募し、来年3月までに国交相に答申する予定。

JR東海は沿線の自治体などと中間駅の設置場所に関する協議、環境影響評価実施に関する準備作業などを急ぎ、2014年度の着工を目指す。

産経新聞より

投稿者 trim : 2010年12月15日 18:52