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2011年01月29日

点字のミス用紙

点訳で視覚障害者へ生活情報を提供する吹田市の市民グループ「あい」(中谷恵子代表、54人)が、打ち間違いなどで廃棄された点字用紙から封筒や紙袋などを再生、販売するリサイクル活動に取り組んでいる。

完成した手作りグッズは、「点字用紙を初めて見た」「突起がおしゃれ」など市民らに好評で、メンバーは新製品の開発を進めている。

同グループは昭和48年に結成。
点訳講習会の手伝いや市の広報紙の点訳などをボランティアで行っている。


点字用紙の再利用を始めたのは数年前から。
当初は「打ち間違えた紙を捨てるのはもったいない」という理由で、封筒や紙袋に作り替え、メンバーが使っていたが、昨年5月のイベントで、他の点訳グループと合同でリサイクルグッズを製作、販売したところ、来場者らの人気を集め話題に。

メンバーは新たな製品化を検討。
5月に開かれる市のボランティアフェスティバルで販売するオリジナルグッズを考案中だ。

薄手の紙は封筒用に、厚手の紙は紙袋用にと、点字用紙の種類ごとに用途を分け、現在、約10種が製品化されている。
イベントでの売り上げはボランティア活動の経費にあてる。

再生紙用に視覚障害者から点字新聞の提供も受けているという。
中谷さんは「点字を打つときのような『愛』に、エコの思いを込めてつくっていきたい」と話している。

産経新聞より

投稿者 trim : 2011年01月29日 17:31