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2011年03月06日

仙台の生協が廃食油を回収

仙台市やみやぎ生協などは、5月中旬から生協の3店舗で家庭から出た廃油の回収・リサイクル事業を行う。

サラダ油など植物油を回収し、バイオディーゼル燃料(BDF)に精製してごみ収集車の燃料として使用する。

県内では名取市に続き2例目で、仙台市リサイクル推進課は1カ月当たり240㍑分の軽油を節約できると見込んでいる。

家庭で廃油をペットボトル(500㍉㍑)に入れてもらい、生協の店舗まで持参。
店舗に設置したボックスでペットボトルごと回収する。
事業開始日や回収する店舗は4月をめどに決定する。

回収した廃油は、みやぎ生協から、仙台清掃公社(宮城野区)と廃棄物回収・リサイクル業者「鈴木工業」(若林区)に有料で引き渡される。

2社は廃油をBDFに精製し、自社で所有しているごみ収集車の燃料として使用する。
みやぎ生協は廃油の売却代金を環境保全活動に使用するという。

仙台市は、1店舗当たり月100㍑の回収を見込んでおり、そのうち8割程度がBDFに精製できるという。

環境省によると軽油1㍑当たり二酸化炭素(CO2)2.6㌔が排出されるため、単純計算では、1カ月当たり624㌔のCO2が削減できることになる。

市リサイクル推進課の遠藤守也課長は「今までは固めてごみとして処理していた油が、資源として生まれ変わる。
温暖化防止にもつながり、ごみ袋も少なくて済むのでぜひ協力してほしい」と話している。
【垂水友里香】


毎日新聞より

投稿者 trim : 2011年03月06日 14:49