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2012年03月13日

新幹線シート再利用

リサイクル業などのLIE(山形市、土屋長市郎社長)と衣料品販売のサンエー(同市、長田栄一社長)は、JR東日本グループ企業の東北工機整備(宮城県利府町)と共同で、新幹線の座席シートを再利用したスリッパやマウスパッドなどのリサイクル商品を開発、サンエーの店舗とネットショップで販売を始めた。

不用になった座席用生地の買い取りからクリーニング、縫製、販売までの全工程を県内の企業が手掛ける“オール山形”の商品。

鉄道ファンなどから早速、注文が舞い込んでいるという。

2年に1度の新幹線定期検査に合わせ張り替えられる座席用生地をリサイクルした商品。
JR東日本管内を走る新幹線「E2系はやて」「E3系つばさ」「E4系MAX」で使われている約10種類のシートを使い、スリッパ、クッション、マウスパッド、コースター、フロアマットに仕上げた。

カラーは赤や青、紫など8色。
「レンザン」や「グローブ」「トロピコ」など各新幹線の柄をそのまま生かし、鉄道ファンの心をくすぐる商品となっている。
全てに「E3つばさ」「E2はやて」などのタグも付いている。

不用になった座席用生地をLIEが買い取り、村山地方のクリーニング業者に依頼して殺菌・クリーニング。
その後、村山、最上地方の会社に縫製を発注し、完成した商品をサンエーが販売する仕組みだ。

長年、新幹線座席生地の廃棄業務などを請け負ってきたLIEが数年前からJR側にリサイクルによる商品化を打診。
先月末に、共同開発者で新幹線のメンテナンスを手掛ける東北工機整備が商品化許諾を得た。

価格はスリッパが1,575円、クッションが2,415円、マウスパッドとコースター(3枚セット)が各945円、フロアマットが2,940円。
店頭の他、ネットで販売している。

土屋社長は「産業廃棄物として扱われていた資源の有効活用で環境保護にも役立つエコ商品。飾っても使っても楽しめる」、長田社長は「全国の鉄道ファンに自宅で新幹線の雰囲気を楽しんでほしい。将来的にはパスケースやカメラケースなども考えてみたい」と話している。

山形新聞より

投稿者 trim : 2012年03月13日 22:51