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2012年04月17日

「コウノトリが育むお米」

兵庫県豊岡市は、平成23年度の「コウノトリ育むお米」の取り扱い状況(JAたじま出荷分)をまとめた。

コウノトリが棲みやすい環境づくりの一環として、減・無農薬で栽培されている米で、23年度は、販売が始まった17年度の59店舗の約8.5倍にのぼる500店舗、前年度比でも100店舗増えており、徐々に広がりをみせている傾向が顕著になった。

市は「この米のブランド力を一層高め、安定した消費を確保したい」と話している。

市によると、「育むお米」は、市とJAたじまが普及に努めており、市内など県内をはじめ、20年には量販店「イトーヨーカドー」が関西の店舗で取り扱いを始め、現在は関東や中部の店舗でも扱われている。
22年には沖縄県の「サンエー」、23年には岡山県を中心に出店している「山陽マルナカ」でも取り扱いを開始した。
都道府県別で集計してはいないが、普及していない地域は、北海道などわずかになり、全国各地で目撃されているコウノトリと同様、“全国制覇”は遠い話でもなさそうだ。

取り扱い店舗が増えたことに伴い、作付面積は栽培を開始した15年の0.7ヘクタール(無農薬のみ)から毎年増えて、23年は234.1ヘクタール(減農薬186.3ヘクタール、無農薬47.8ヘクタール)になった。

市では今後、育むお米の販売を通して、全国の消費者に市が進めるコウノトリの野生復帰の取り組みを発信し、理解を促す一方、市内の作付面積の増加が図れるよう、流通・小売業者などとの連携を強化していくことにしている。

中貝宗治市長は「育むお米は、但馬のお米のおいしさを市外へアピールしていく上で、突破口として切り開いていく力がある。
24年度は取り扱う店舗数がさらに増えるだろう」と話している。

産経新聞より

投稿者 trim : 2012年04月17日 18:32