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2012年05月14日

衣服再利用「土壌」

衣服をリサイクルしてつくった「土壌」を京都府八幡市の会社が一般向け園芸用品として商品化し、評判を呼んでいる。

この商品は一見「綿ごみ」のようだが、軽量で手も汚れず、野菜や花を育てるのに土に劣らないという。

保育園などで「緑のカーテン」づくりをしたり、環境学習にも活用する。

この人工土壌は、徳島市の緑化・園芸資材メーカー「アースコンシャス」が開発し特許を持ち、八幡市の庭園資材卸会社「コーロク」が販売提携先として一般向けの商品化を担当。
2年前からは「エコっち君」の商品名で、プランター栽培や屋上緑化用に、主にインターネットを通じて販売している。

色は灰色で、フェルトのような手触り。
衣料廃棄物を繊維くずにし、ポリエステルや毛、綿などを独自の割合で配合している。
一般の培養土に比べて重さが半分程度のほか、手が汚れない▽虫害が少ない▽保水性と排水性を併せ持つ▽半永久的に使用できる―といった特性があるとする。

販売価格は25リットル入り袋で2,980円と高価だが、口コミなどで評判を呼び、販売数はこの1年間で前年の約5倍に伸びたという。

また、不要になった衣料品回収の窓口を兼ね、保育園などでの環境学習にも活用しようと、この土壌を使った緑のカーテンづくりも進める。
今月11日には京都市西京区のこぐま上野保育園で園児たちがこの土壌でゴーヤーのプランター栽培を体験し、「服からできるの?」「ふかふかや」と驚いていた。

橋長豊社長(44)は「最初は信じられなかったが、一般の土と変わらず野菜がおいしく育つ。
衣服のリサイクルを進めるきっかけにもなれば」と話す。

京都新聞より

投稿者 trim : 2012年05月14日 14:12