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2012年09月14日

バイオガス 燃料に

沖縄ガスと糸満市は、下水処理施設「市浄化センター」から排出されるバイオガスを再利用する実証実験を実施する。

13日、同市役所で協定書を締結した。

浄化センターに隣接する民間工場に配管を設置し、これまで単純燃焼してきたガスを再利用。
同工場は、年間205キロリットルのA重油が削減でき、約100万円の燃料費削減が見込める。
加えて、年間約115世帯分(約570トン)の二酸化炭素(CO2)削減が期待できる。

浄化センターで発生したバイオガスを他工場の代替燃料として再利用する試みは国内初という。

同事業は、2012年度県産業振興基金事業補助金を受けた。
総事業費は約4千万円。
10月から配管敷設工事に着手し、来年1月から施設を稼働する。
下水処理の過程で発生するバイオガスは、可燃性のメタンガスを約6割含んでいるが、県内では大半が燃焼処理されている。
沖縄ガスは2005年から排出バイオガスに関する需要や供給方法などの調査を進めていた。

糸満市工業団地内にある浄化センターの周辺には、バイオガスを代替燃料として利用できる民間工場がある。
需要が見込める上、距離が近く輸送が容易なことが判断材料となった。

上原市長は「本市は、自然エネルギーを利用した環境保全に取り組んでいる。今後も環境保護に取り組みたい」と話した。
沖縄ガスの宮城社長は「糸満市で実績をつくり、県内各地に展開したい」と意気込んだ。

琉球新報より

投稿者 trim : 2012年09月14日 13:30