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2013年01月21日

びんキャップの油化開始

ガラスびんの再商品化事業などを手掛ける中村ガラス(中村任一社長、さいたま工場(さいたま市))は、びんの注ぎ口に付いているプラスチックキャップを油化し、発電用燃料として有効利用する取り組みを開始した。

前処理工程で切断した注ぎ口部分をびん本体とは別に再度破砕機にかけて可能な限りガラス成分を取り除き、油化にまわす。

現在の処理量は月間約5トン。

従来産業廃棄物として処分していたキャップをリサイクルすることで、石油代替燃料化(創エネルギー)とCO2排出抑制、再商品化コスト削減を実現した。

キャップはポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)など汎用樹脂製だが、びん本体に接着剤で貼り付けられており、ガラスの完全な除去ができないため、再生利用(マテリアルリサイクル)が難しかった。
同社がリサイクルの手法を探していたところ、プラスチックリサイクルの提案・機器販売を手掛ける湘南貿易(横浜市、橋本則夫社長)を通じて油化の実証を行うことになり、技術・採算のめどがついた。

油化技術はエンバイロメントシステム(群馬県藤岡市、塚田正隆社長)が開発、実用化しているもの。
前処理として中村ガラスで破砕を繰り返して可能な限りガラス分を除去する。
キャップに使われているPPやPEは油化に適しており、そのまま油化装置(釜)に投入できる。

釜に投入したキャップを加熱・ガス化し、反応塔にかける。
生成ガスは第1コンデンサで空冷・温冷に比較的分子量が大きい重質分を回収、第2コンデンサで水冷により軽質分を回収する。
熱分解工程で固形のカーボン、キャップ付着のガラスは釜の中に残り、オフガスの発生率は0.8%と低い。

プラキャップ1キログラムから約1リットルの油を生成できる。
生成油はセタン価も高く、発電用燃料やボイラー燃料として使う。

循環経済新聞より

投稿者 trim : 2013年01月21日 15:44