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2013年07月05日

発電機やめ麓から電力供給

世界遺産に登録された富士山の環境対策の一環として、静岡県小山町は須走口5合目に電線を引く「電化事業」を進めている。

静岡・山梨両県の登山4ルートでは初の試み。

早ければ今秋にも着工し、来春から使用を開始する。

富士山の山小屋やバイオトイレの電力は現在、軽油などを燃料にした発電機で賄われている。
関係者は登録効果で登山者増加が見込まれることから、発電機からの二酸化炭素(CO2)排出や騒音などの環境負荷の増大を懸念していた。

町の計画では、富士山測候所の電源として御殿場口から測候所まで斜面に埋設された電線を活用する。
須走口5合目まで直径約6センチの電線を2.5キロ延長し、地中に埋設する。
本年度予算に約5,200万円を計上し、山小屋の負担金を条例で定めた。

町管理のバイオトイレだけで年間10トン、山小屋2軒なども合わせ計約50トンのCO2削減の効果を見込んでいる。

須走口は6合目周辺まで植物が残り、山梨県・吉田口、富士宮口に比べ登山者数も少ない。
安定電源の確保で将来的には電気自動車用の急速充電器の導入も可能になる。

環境意識の高い登山者の誘致を目指す同町担当者は「安定的な電源確保により、情報端末の導入など安全面への活用もできる」と話す。
町は利便性や景観の向上のため5合目の包括的な整備も検討している。

@S[アットエス]より

投稿者 trim : 2013年07月05日 16:37