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2013年11月08日

被災の野蒜駅、観光拠点に

宮城県東松島市は7日、東日本大震災で被災したJR野蒜駅を観光や交流の拠点施設として活用する方針を明らかにした。

市はJR東日本と協議した上で民間企業を対象に施設運営の事業者を公募し、来年度中の利用開始を目指す。

野蒜駅は鉄筋コンクリート一部2階、床面積約580平方メートルで、市が奥松島観光情報センターを併設していた。
1階部分が浸水し現在は閉鎖されているが、休日には周辺に観光客が立ち寄り、住民が特産品を販売するなどしている。

駅舎をめぐっては地元から保存を求める声が上がっていた。
市は維持費を要する震災遺構として残すことが難しいとみて、再利用策を模索。
県の被災地域交流拠点施設整備事業で修繕し、観光・交流の機能がメーンの施設とすることを決めた。
JR東が所有している改札などのスペースは貸与や譲渡を受ける方向で協議し、ホーム部分の活用も検討する。

施設は市が事業者に貸し付け、震災と復興の様子を紹介したり、物産販売や住民向けに日用品を扱う店舗を設けたりする考えだ。

野蒜駅を含む区間が休止中の仙石線は、内陸側にルートが変更される。
市は新たな野蒜駅の隣接地にも観光情報施設を整備する方針を示している。
市復興政策部の古山守夫部長は「被災した駅舎を活用して観光客を誘導し、被災地域の振興につなげたい」と話した。

河北新報より

投稿者 trim : 2013年11月08日 16:03