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2013年12月13日

セシウムを効率的に分離

農地の表土や焼却灰から放射性セシウムを吸着した粒子のみを効率よく分離する技術を、京都大農学研究科の豊原治彦准教授や環境コンサルタント企業などのグループが共同開発した。

東京電力福島第1原発事故に伴う農地の除染で発生する大量の汚染土を減らすのに役立つという。

原発事故の被災地では、除染で出る土砂の仮置き場や中間貯蔵施設のスペースを確保するため、その減量が大きな課題になっている。

放射性セシウムは小さな粒子に吸着される性質があり、除染廃棄物から微粒子だけを取り出して効率的に処理する方法の開発が進んでいるが、もともと細かな粒子の多い農地の土や焼却灰から微粒子だけを分離するのは難しかった。

グループは、100ナノメートル(ナノは10億分の1)以下の微小な気泡を含む「ナノバブル水」に汚染土を混ぜることで、固まった土をばらけやすくすることに成功。
さらに遠心力を利用して、セシウムを最もよく吸着している直径2~5マイクロメートル(マイクロは100万分の1)の粒子を分離し、天然資源 由来の凝集剤を加えて固化することができた。

今回の技術を用いることで、除染で出た農地の汚染土を10分の1程度に減らせるという。
豊原准教授は「ナノバブル水は再利用が可能で汚染水は発生せず、汚染の拡散はない。全体の処理設備はコンパクトで移動も可能なため環境負荷やコストも少なくて済む」と話している。

京都新聞より

投稿者 trim : 2013年12月13日 23:44