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2007年01月29日

【東京都】「臨海部の屋上広告撤去」

東京都は臨海部の屋上広告を撤去したり、高層ビルの外観色を落ち着いた色にするよう求めたりする「景観計画」の素案を公表した。

改正景観条例を施行する4月以降に着工・改築する方針。
違反者は変更命令を出し、従わない場合は50万円以下の罰金を科す。

素案では、広告の規制は、夏季五輪の主要施設の予定地である臨海部と、歴史的に価値のある施設周辺を対象にする。
豊洲などを「水辺景観形成特別地区」とし、屋上広告を禁止。
新宿御苑など3地区周辺を「文化財庭園等景観形成特別地区」に指定し、高さ20㍍以上で屋上広告を禁止する。
両地区では壁面広告についてもネオンなどを規制する。

都内の屋外広告は2年間の許可制。
既存の広告でもこれらの基準に抵触するものは、許可を更新せず、一定期間後にすべて撤去する。
期間については今後、調整する。

ビルの外観色の規制は、都内全域で実施する。
23区では高さ60㍍(20階前後)以上、それ以外は45㍍(15階前後)以上を規制する。
空や樹木など自然となじみやすい暖色系で低彩度に制限。
外壁面積の80%について、原色やこれに近い色、黒など暗い色は禁止する。

使用できる色がわかるようにするため、色の種類(色相)、明暗(明度)、鮮やかさ(彩度)を示す「マンセル記号」を基準に採用したのが特徴。
景観形成特別地区、大規模再開発では外観色の規制をでは、既存ビルは基準に抵触しても改築しない限り、変更しなくてよい。
ただ、不動産業界からは「一律の規制は好ましくない」との反発の声がでている。

日経流通新聞より

投稿者 trim : 2007年01月29日 13:40